今日のイッピンは茄子です
茄子は夏野菜の代表
地方の固有種は時期が決まっていますが、千両なすなど一般的な物は全国で栽培され、ハウス栽培もされているため、産地をかえながら通年市場に出荷されています。しかし、本来は誰もが知っている夏野菜です。また一方で、「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざがあるように、秋に収穫されるものは身も締まり、種が少なくおいしい物が多いです。とはいっても、ここでの秋とは、晩夏から初秋の9月頃を指し、10月や11月の本来の秋ではありません。
強い抗酸化力
紫紺色はナスニンと呼ばれるポリフェノールの一種、アントシアン系の色素で、強い抗酸化力があり、ガンや生活習慣病のもとになる活性酸素を抑える力が強く、また、コルステロールの吸収を抑える作用があります。
体を冷やす
よく「秋ナスは嫁に食わすな」ということを言いますが、秋ナスを嫁に食わすには勿体ない位美味しいからという説のほかに、ナスには身体を冷やす効果があるから、嫁の体を思えばこそ冷やさないように食べさせるなと言う説もあります。実際にナスには身体を冷やす働きがあると言われています。
カリウムを多く含む
ナスにはカリウムが100g当り、220㎎と玉ねぎ150㎎よりも多く含まれています。カリウムには、ナトリウムと共に細胞の浸透圧を維持調整する働きがあります。生命維持活動の上で欠かせない役割を担っています。また、ナトリウムの排出を促して血圧の上昇を抑える働きもあり、高血圧の予防や、筋肉の収縮をスムーズにする働きもあります。さらに腎臓に溜まりやすい老廃物の排泄を促す働きもあると言われています。
おいしい茄子の選び方
張りがあり、表面につやがあるものを選びます。ヘタの部分に棘がありますが、この棘がしっかりと立っている物、触ると痛い位のものが新鮮です。もった時にずっしりと重みを感じるものを選びます。軽いものは中がスカスカして美味しくないですね。