今日のイッピンはキャベツです
キャベツと聞くと、春キャベツ、冬キャベツと一年中楽しめる野菜というイメージがあります。そして、甘藍(カンラン)という言葉を聴いたことがあります。そんなキャベツの歴史、文化、栄養価などを調べてみましょう。
名前の由来
キャベツの名前の由来は、英語のキャベッジ(cabbage)から来ています。英語のキャベッジ(cabbage)は、元々、「頭」を意味する言葉でした。その語源となっているラテン語は頭という意味の「caput」です。また、フランス語には、頭でっかちという意味の「caboche」という言葉があります。また、甘藍という言葉はキャベツの和名で江戸時代、日本に輸入されたキャベツです。その頃は食用ではなく鑑賞用の「葉牡丹」のような形だったようです。そのため「葉牡丹」という意味の中国語の甘藍(カンラン)つけられたようです。
キャベツの栄養価
キャベツにはビタミンCが含まています。風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があり、ビタミンKは血液の凝固促進や骨の形成に貢献しています。中でもレッドキャベツには1.5倍以上含まれています。また、キャベジンと呼ばれるビタミンUを含んでいます。これは胃や十二指腸などに対する抗潰瘍作用があり、潰瘍の予防や治療に非常に高い効果があるそうです。
キャベツの糖度
春キャベツは甘いというイメージがありますがどれ位あるのでしょうか?春キャベツの糖度は平均7.8度位です。この数値はトマトなどの甘さと同じ位で、夏は平均6.2度、秋は6.9度と春キャベツに比べて低くなります。一番高のは冬で10.2度位あり、イチゴの甘い時と同じくらいの糖度なります。冬は13度になるものもあり、果物と同じ位の甘さになり美味しくなります。
トンカツにキャベツ
トンカツ専門店など注文すると、ほとんどのお店で千切りキャベツが添えられます。この定番のスタイルの歴史は古く、明治時代には既に始まっていたのだそう。その理由は意外にシンプルで、「キャベツは当時でも一年中手に入る野菜だったから」という、実に散文的なものだったようです。ところがこの組み合わせ、実は理に適っていて、キャベツの食物繊維がとんかつの脂肪の吸収を抑え、かつ、キャベツに豊富に含まれるビタミンUが胃腸を優しく守ってくれるのだそうです。現代の視点で見ても、食べる人の体に適切な効果をもたらしてくれる、絶妙のコンビと言えますね。