今日のイッピンはトマトです
夏になると食べたくなる野菜の一つにトマトがあります。色や形、大きさなど、トマトの種類は何千種類もあると言われています。最近では、いろいろな品種のトマトが出回り、なかにはトマトのみを取り扱う専門店もあります。手軽に作れるため、家庭菜園でトマトを作る方も増えてきました。春先に種をまき、夏に収穫するご家庭が多いのではないでしょうか。そのため「トマトの旬は夏」と思い込んでいる方も多いと思います。夏野菜は夏の日差しをたっぷり浴びて育ち、栄養がたっぷり詰まっています。「旬のものは旬の時期に」というだけあって、夏野菜は夏バテ防止になる効果がたくさん含まれています。ですので暑い時期には積極的に摂りたいものですね。
トマトは夏によく食べられている野菜ではありますが、実は一番おいしい時期では無いようです。実はトマトが一番おいしいのは春と秋冬なんです。トマトは低カロリーでさまざまな栄養成分が豊富な健康野菜です。美肌効果や風邪予防に役立つビタミンC、老化を抑制するビタミンE、塩分の排出を助けるカリウム、腸内環境を整える食物繊維などをばバランスよく含んでいます。さらに注目されているのがカロテノイドの仲間であるリコピンやβ-カロテン。私たちは酸素がなければ生きていけませんが、酸素には酸素を酸化させ、老化や動脈硬化、がんなどの生活習慣病を引き起こす作用があることがわかってきたので、抗酸化作用を持つリコピンやβ-カロテンに期待が集まっているのです。なかでもリコピンの抗酸化作用は強力で、β-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍ともいわれています。
おいしいトマトの選び方
まずヘタやガクの濃い緑色で枯れていないもの。次に全体の色が均一で皮に張りのあるもの。そして、持ってずっしりと重たいもの。最後にお尻の放射線状の線がはっきりしているもの。これらを参考にして美味しいトマトを選びましょう。